こんにちは!どこでもパソコン教室 四日市です。
今回の授業は、Excelの『条件付き書式』5種類のうち、『アイコンセット』に注目します。
数値の羅列も一目で把握可能になるこの機能の、種類と設定方法を詳しく解説します!

Excelの『条件付き書式』は、色の〝長短〟や〝濃淡〟でデータを表現するものが多いですけれども、アイコンで表現する方法もあります。

アイコンってなんですか?

アイコン(icon)とは、ギリシア語で画像を意味する〝イコン〟からきた言葉で、内容を小さな絵で表現して分かりやすくするものです。
今回の授業では、Excelの『条件付き書式』の一つ「アイコンセット」を使って表現されるデータをお楽しみいただきたいと思います♪

これは、Excelに苦手意識のある方でも楽しめますね♪

『条件付き書式』は、情報を把握するために〝見る苦労をさせない〟便利なサポート機能です。
ご自身はもちろん、ファイルを共有で使用される方々にも喜ばれる機能ですので、どうぞ最後までご受講ください♪
『条件付き書式』とは〝見やすさを追求した〟サポート機能
条件付き書式:バー、色、アイコンを使って重要な値を視覚的に強調し、データの傾向やパターンを簡単に把握できるようにします。
👆Excelの[条件付き書式]コマンドボタンを🖱マウスオーバー*した際に表示される解説の内容です。
*マウスオーバーとは…🖱クリックせずにポインターを項目に重ねる操作のことです。
●[ホーム]タブ ➡[スタイル]グループ ➡[条件付き書式]
この機能の解説において、「条件」は重要な値を指定する要素、「書式」はその値を視覚的に強調するための設定を指します。
「アイコンセット」とは値を〝アイコン〟で表現する機能
条件付き書式 には、次の5種類のルールがあります。
アイコンセットとは、セル内の値を〝アイコン〟で表現します。
既定のアイコンセットは、次の4カテゴリーに合計20種類あります。
● 図形……値を〝図形〟で表現
● インジケーター……値を〝記号〟や〝旗〟で表現
● 評価……値を〝小さなグラフ〟で表現
「アイコンセット」の種類と設定方法
「アイコンセット」を実際に設定してみましょう。
- 条件付き書式を設定する範囲(今回は「1~10」)を選択します。
- 次の箇所を順に🖱クリックして、お好みのアイコンを選択します。
[条件付き書式]➡[アイコンセット]➡[任意のアイコン]
《方向》
方向とは、選択した範囲の値を〝矢印の方向〟や〝色〟で表現します。
既定のアイコンは、次の7種類です。
3つの矢印(色分け)
データを3つに分けて、矢印の方向と色で表現します。
3種類の三角形
データを3つに分けて、三角形の向きと色で表現します。
4つの矢印(色分け)
データを4つに分けて、矢印の方向と色で表現します。
5つの矢印(色分け)
データを5つに分けて、矢印の方向と色で表現します。
3つの矢印(灰色)
データを3つに分けて、矢印の方向で表現します。
4つの矢印(灰色)
データを4つに分けて、矢印の方向で表現します。
5つの矢印(灰色)
データを5つに分けて、矢印の方向で表現します。
《図形》
図形とは、選択した範囲の値を〝図形〟で表現します。
既定のアイコンは、次の5種類です。
3つの信号(枠なし)
データを3つに分けて、信号の色で表現します。
3つの図形
データを3つに分けて、図形と色で表現します。
赤と黒の丸
データを4つに分けて、赤と黒の濃淡で表現します。
3つの信号(枠あり)
データを3つに分けて、枠のある信号の色で表現します。
4つの信号
データを4つに分けて、信号の色+黒で表現します。
《インジケーター》
インジケーターとは、選択した範囲の値を〝記号〟や〝旗〟で表現します。
既定のアイコンは、次の3種類です。
3つの信号(丸囲み)
データを3つに分けて、丸で囲まれた記号と色で表現します。
3つのフラグ
データを3つに分けて、旗の色で表現します。
3つの信号(丸囲みなし)
データを3つに分けて、記号と色で表現します。
《評価》
評価とは、選択した範囲の値を〝小さなグラフ〟で表現します。
既定のアイコンは、次の5種類です。
3種類の星
データを3つに分けて、星の色で表現します。
白黒の丸
データを3つに分けて、白黒の円グラフのように表現します。
5種類のボックス
データを5つに分けて、四角形の箱で表現します。
4つの評価
データを4つに分けて、縦棒グラフのように表現します。
5つの評価
データを5つに分けて、縦棒グラフのように表現します。
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「アイコンセット」の〝その他のルール〟
「アイコンセット」は、[その他のルール]設定画面で「お好みの色・設定」に変更できます。
[その他のルール]設定画面、「新しい書式ルール」ダイアログボックスを下記手順で開きます。
- 条件付き書式を設定する範囲を選択します。
- 次の箇所を順に🖱クリックします。
[条件付き書式]➡[アイコンセット]➡「その他のルール」
- 「新しい書式ルール」ダイアログボックスが開きました。
次の7種類の書式を設定できます。
❶ アイコンの順序を逆にする ❷ アイコンスタイル ❸ アイコンのみ表示 ❹ アイコン ❺ 比較演算子 ❻ 値 ❼ 種類
❶ アイコンの順序を逆にする
アイコンの順序を逆にするとは、規定のアイコンの表示順が逆になります。
❷ アイコンスタイル
アイコンスタイルとは、「▼」を🖱クリックすると、4カテゴリー・合計20種類のアイコンセットがリストで表示されて選択できます。
一度アイコンスタイルを決めても、すぐに別のスタイルに変更できます。
❸ アイコンのみ表示
アイコンのみ表示に「✓」チェックを入れると、数値が消えてアイコンのみとなります。
データの表現だけでなく、装飾にも活用できそうですね。
❹ アイコン
アイコンとは、値それぞれに任意のアイコンを選択できます。
例えば、下図のような選択もできて表現の幅が広がりますね♪
❺ 比較演算子
比較演算子とは、左右の値の大小などを比較します。
アイコンセットでは、[>=]or「>」どちらかを選択できます。
《比較演算子一覧》
比較演算子 | 読み方 | 使い方 | ポイント |
---|---|---|---|
A=B | 等しい(イコール) | AとBは等しい | AとBは完全一致 |
A<>B | 不一致 | AとBは等しくない | AとBはまったく一致しない |
A>B | より大きい | AはBより大きい | AはBの値は含まない |
A<B | より小さい | AはBより小さい | AはBの値は含まない |
A>=B | 以上 | AはB以上 | AはBの値も含む |
A<=B | 以下 | AはB以下 | AはBの値も含む |
❻ 値
値では、データを分ける範囲を上項目:『❺比較演算子』と合わせて、〝数字〟または〝セル番地〟で指定します。
入力 or 🖱クリックやドラッグで設定できます。
❼ 種類
種類とは、上項目:『❻値』の種類です。
次の4種類から選択できます。
種 類 | 説 明 |
---|---|
数値 | 任意の数字で設定できます。 |
パーセント | 〝達成率〟や〝割合〟などを表現できます。 |
数式 | 関数など数式を値に設定できます。 |
百分位 | 範囲のデータを百等分したものです。 「50番目」がデータの真ん中 ➡「中央値」になります。 |
条件付き書式の削除・変更方法「ルールのクリア」「ルールの管理」
条件付き書式は、設定が重なりすぎると、かえってデータが見づらくなることがあります。
そのため、適切にルールを削除・変更して、 必要な情報をすっきり整理することが大切 です。
下記授業では、「ルールのクリア」「ルールの管理」を活用した条件付き書式の削除・変更方法を詳しく解説していますので、ぜひご受講ください!
条件付き書式の削除・変更方法「ルールのクリア」「ルールの管理」
まとめ
今回の授業は、Excelの『条件付き書式』5種類のうち、『アイコンセット』に注目します。
数値の羅列も一目で把握可能になるこの機能の、種類と設定方法を詳しく解説しました!
おさらいをしましょう。
● セル内の値を〝アイコン〟で表現
● 既定のアイコンセットは、次の4カテゴリーから選択
♦ 方向 ♦ 図形 ♦ インジケーター ♦ 評価
●[その他のルール]設定画面、「新しい書式ルール」ダイアログボックスを使用してお好みの設定も可能
基本を押さえていただくために、せまい範囲の小さな値で解説しました。
設定方法は値と範囲が大きくなっても基本は同じですので、扱われるデータに合わせて応用ください。
数字の羅列だけで地味なデータ表も、〝アイコン〟を使うことで見ていて楽しくなりますね♪
て分かりやすくご紹介しています!
😄ご受講お疲れさまでした!
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