こんにちは!どこでもパソコン教室 四日市です。
今回の授業は、Excelの機能『条件付き書式』5種類の一つ「データ バー」と「カラー スケール」の使い方を解説します!
営業経験のある方にはおなじみの、例えば「美香:💮💮💮・・・」というような「契約件数」や「達成率」などを表現するグラフを、事務所内に掲示することがありますね。
なかなかの〝無言のプレッシャー〟を感じますよね😅
Excel『条件付き書式』の「データ バー」「カラー スケール」を使いますと、掲示したグラフの花のように色の〝長短〟や〝濃淡〟でデータを表現します。
きれいな色のグラフなら〝分かりやすい!〟ですし〝やる気も倍増!〟ですね♪
『条件付き書式』は、情報を把握するために〝見る苦労をさせない〟便利なサポート機能です。
ご自身はもちろん、ファイルを共有される方々にも喜ばれる機能ですので、どうぞ最後までご受講ください♪
『条件付き書式』とは?
条件付き書式とは…バー、色、アイコンを使って重要な値を視覚的に強調し、データの傾向やパターンを簡単に把握できるようにします。
👆Excelの[条件付き書式]コマンドボタンを🖱マウスホバー*したときに表示される解説です。
*マウスホバーとは…🖱クリックするのではなく、対象にマウスポインター(マウスで動く矢印)を重ね合わせることです。
[ホーム]タブ ➡[スタイル]グループ ➡[条件付き書式]
解説の中にあります重要な値を指定するものが条件、視覚的に強調するものが書式です。
「データ バー」と「カラー スケール」
『条件付き書式』は次の5種類あります。
「データ バー」とは
データ バーとは、セル内の値を〝長短〟で表現します。
塗りつぶしの既定の色は、次の2種類でそれぞれ6色あります。
青|緑|赤|オレンジ|水色|紫
● 単色
青|緑|赤|オレンジ|水色|紫
塗りつぶしはお好みの色に変更できます。
「カラー スケール」とは
カラー スケールとは、選択した範囲の値を3色・2色の〝濃淡〟で表現します。
既定の色は、次の12種類です。
・緑|黄|赤 ・赤|黄|緑
・緑|白|赤 ・赤|白|緑
・青|白|赤 ・赤|白|青
● 2色
・白|赤 ・赤|白
・緑|白 ・白|緑
・緑|黄 ・黄|緑
濃淡の色は、お好みに変更できます。
「データ バー」の設定方法
塗りつぶし(グラデーション)
「データ バー」の塗りつぶしを〝グラデーション〟にしてみましょう。
- 条件付き書式を設定する範囲(今回は「1~10」)を選択します。
- 次の箇所を順に🖱クリックして、お好みの色を選択します。
●[条件付き書式]➡[データ バー]➡[塗りつぶし(グラデーション)]の[任意の色]
- 設定完了です。簡単&きれいですね!
塗りつぶし(単色)
「データ バー」の塗りつぶしを〝単色〟にしてみましょう。
- 条件付き書式を設定する範囲(今回は「1~10」)を選択します。
- 次の箇所を順に🖱クリックして、お好みの色を選択します。
●[条件付き書式]➡[データ バー]➡「塗りつぶし(単色)」の[任意の色]
- 設定完了です。しっかりした色づきですね!
「データ バー」の〝その他のルール〟
「データ バー」は、[その他のルール]設定画面でお好みの色・設定に変更できます。
[その他のルール]設定画面、「新しい書式ルール」ダイアログボックスを下記手順で開きます。
- 条件付き書式を設定する範囲を選択します。
- 次の箇所を順に🖱クリックします。
●[条件付き書式]➡[データ バー]➡「その他のルール」
- 「新しい書式ルール」ダイアログボックスが開きました。
次の10種類の書式を設定できます。
❶ 棒のみ表示 ❷ 種類 ❸ 値 ❹ 塗りつぶし ❺ 塗りつぶしの色 ❻ 枠線 ❼ 枠線の色 ❽ 負の値と軸の設定 ❾ 棒の方向 ❿ プレビュー
❶ 棒のみ表示
棒のみ表示とは、数値が表示されなくなってデータ バーのみとなります。
データを工夫してデザインに活用することもできますね♪
❷ 種類
種類とは、データ バーの長短の表現、つまり最小値・最大値を任意の設定にするものです。
選択できる種類は、最小値・最大値それぞれに次の6種類あります。
例えば「最小値=最小値のまま」&「最大値=80パーセント」など、違う組み合わせでも大丈夫です。
種類によっては、次の項目『❸ 値』と合わせて設定します。
最小値 | 最大値 | 説 明 |
---|---|---|
最小値 | 最大値 | 入力されているデータの一番小さい値を最小値、一番大きな値を最大値とします。 |
数値 | 数値 | 最小値・最大値を任意の数字で設定できます。 |
パーセント | パーセント | 〝達成率〟や〝割合〟などを表現できます。 |
数式 | 数式 | 関数など数式を値に設定できます。 |
百分位 | 百分位 | 範囲のデータを百等分したものです。 50番目がデータの真ん中、中央値になります。 |
自動 | 自動 | デフォルト(既定値)の設定です。 入力されているデータの一番小さい値を最小値、一番大きな値を最大値とします。 |
データ バーは、1つの列の中でプラスとマイナスを分けて表現します。
❸ 値
値とは、最小値・最大値の値を『❷ 種類』と合わせて設定します。
〝数字〟または〝セル番地〟を入力 or 🖱クリックで指定します。
数値
数値は、最小値・最大値を任意の数字で設定します。
データ バー全般の特徴でもありますけれども、最小値以下・最大値以上はそれぞれ値は違っても長さは同じになります。
パーセント
パーセントは、最小値・最大値を任意の割合で設定します。
最小値以下は、データ バーの表示はありません。
最大値以上は、値は違っても同じ〝セルいっぱいの長さ〟になります。
数式
数式は、最小値・最大値を関数などの数式で設定します。
今回は、テストの平均点より上の点数を〝合格〟を表現するデータ バーを設定してみましょう。
↑平均を計算してくれるAVERAGE関数です。
( )かっこの中は、点数のデータ範囲「K1~K10」です。
最大値:自動のまま
合格者(平均78.2点より上)にデータ バーが表示されます。
百分位
百分位は、範囲のデータを百等分したものです。
❹ 塗りつぶし
塗りつぶしとは、[塗りつぶし(グラデーション)]と[塗りつぶし(単色)]のどちらかを選択します。
❺ 塗りつぶしの色
塗りつぶしの色とは、正の値(プラスのデータ)の塗りつぶしの色を🖱クリックして変更できます。
負の値(マイナスのデータ)の塗りつぶしの色は、下記項目『❽ 負の値と軸の設定』で変更できます。
こちらの授業を参考にしてください。
❻ 枠線
枠線とは、データ バーそれぞれの塗りつぶしに枠線を付けられます。
[枠線なし]➡[枠線(実践)]にします。
❼ 枠線の色
枠線の色とは、上記項目「❻ 枠線」を[枠線(実践)]に設定した場合、枠線の色を🖱クリックして変更できます。
❽ 負の値と軸
負の値と軸とは、🖱クリックすると「負の値と軸の設定」ダイアログボックスを表示して、負の値のデータ バーについて設定できます。
今回は、次のように設定してみました。
• 負の棒の枠線の色:青
• 軸の設定|軸の色:緑
❾ 棒の方向
棒の方向とは、データ バーの方向が軸を始点にプラスのデータを基準として、「左から右」「右から左」になります。
マイナスのデータはその逆になります。
❿ プレビュー
プレビューとは、設定した書式を確定前に確認できます。
👩🏫パソコンインストラクターが選ぶ!〝パソコンライフお役立ちグッズ〟
プリンター A4インクジェット複合機「エプソン カラリオ EP-885AW」
• コンパクト設計で幅は35㎝以内
• 写真も文書もキレイで写真はカラリオの高画質技術でもっとキレイ♪
• パソコンからはもちろん、スマートフォンからも直接印刷可能!
「カラー スケール」の設定方法
「3色」または「2色」の〝濃淡〟で値を表現する
「カラー スケール」を設定してみましょう。
- 条件付き書式を設定する範囲(今回は「1~10」)を選択します。
- 次の箇所を順に🖱クリックして、お好みの色を選択します。
●[条件付き書式]➡[カラー スケール]➡[カラー スケール]の[任意の色]
- 設定完了です。とっても華やかですね!
「カラー スケール」の〝その他のルール〟
カラー スケールは[その他のルール]の設定で、お好みの色・設定に変更できます。
[その他のルール]設定画面、「新しい書式ルール」ダイアログボックスを下記手順で開きます。
- 条件付き書式を設定する範囲を選択します。
- 次の箇所を順に🖱クリックします。
●[条件付き書式]➡[カラー スケール]➡「その他のルール」
- 「新しい書式ルール」ダイアログボックスが開きました。
次の5種類の書式を設定できます。
❶ 書式スタイル ❷ 種類 ❸ 値 ❹ 色 ❺ プレビュー
❶ 書式スタイル
書式スタイルとは、カラー スケールの「2色スケール」「3色スケール」を選択します。
「3色スケール」の場合、最小値・最大値の間に〝中間値〟も設定できます。
他にも、上項目でご紹介しました『データ バー』や、『アイコン セット』も選択できます。
❷ 種類
種類とは、カラー スケールの表現、つまり最小値・最大値を任意の設定にするものです。
選択できる種類は、最小値・中間値・最大値それぞれに次の5種類あります。
種類によっては、次の項目『❸ 値』と合わせて設定します。
最小値 | 中間値 | 最大値 | 説 明 |
---|---|---|---|
最小値 | ― | 最大値 | 入力されているデータの一番小さい値を最小値、一番大きな値を最大値とします。 |
数値 | 数値 | 数値 | 最小値・中間値・最大値を任意の数字で設定できます。 |
パーセント | パーセント | パーセント | 〝達成率〟や〝割合〟などを表現できます。 |
数式 | 数式 | 数式 | 関数など数式を値に設定できます。 |
百分位 | 百分位 | 百分位 | 範囲のデータを百等分したものです。 50番目がデータの真ん中、中央値になります。 |
❸ 値
値とは、最小値・中間値・最大値の値を『❷ 種類』と合わせて設定します。
〝数字〟または〝セル番地〟を入力 or 🖱クリックで指定します。
詳しくは、上項目:データ バー『❷ 種類』をご参照ください。
❹ 色
色とは、最小値・中間値・最大値それぞれのカラー スケールの色を変更します。
❺ プレビュー
プレビューとは、設定した書式を確定前に確認できます。
条件付き書式の削除・変更方法「ルールのクリア」「ルールの管理」
『条件付き書式』は設定が重なってしまうと、かえって見づらくなることがあります。
そこで、下記授業では条件付き書式の削除・変更方法をご紹介していますので、ぜひご受講ください。
「ルールのクリア」「ルールの管理」はこちら。
条件付き書式の削除・変更方法「ルールのクリア」「ルールの管理」
まとめ
今回の授業は、Excelの機能『条件付き書式』5種類の一つ「データ バー」と「カラー スケール」の使い方を解説しました!
おさらいしましょう。
● セル内の値を〝長短〟で表現
● 塗りつぶしの色は〝グラデーション〟と〝単色〟から選択
●[その他のルール]設定画面「新しい書式ルール」ダイアログボックスを使用して、お好みの設定も可能
【カラー スケール】
● 選択した範囲の値を3色・2色の〝濃淡〟で表現
●[その他のルール]設定画面「新しい書式ルール」ダイアログボックスを使用して、お好みの設定も可能
基本を押さえていただくために、小さな値とせまい範囲で解説しました。
設定方法は、どれだけ値と範囲が大きくなっても基本は同じですので、扱われるデータに合わせて応用ください。
数字の羅列だけのデータ表も、華やかな演出で楽しくなりますね♪
😄ご受講お疲れさまでした!
コメント