こんにちは!どこでもパソコン教室 四日市です。
今回の授業は、Excelで欠かせない『並べ替え機能』を徹底解説します!
データ整理の基本操作から応用まで、使いこなせるようになると作業効率が劇的にアップします。

Excelのデータが多すぎて、どこから手を付ければいいのか分からないんです…。
効率よく整理する方法ってありますか?

もちろんありますよ。
『並べ替え機能』を使えば、一瞬でデータを整理することができます。
この機能は、業務効率化や、重要な情報の優先順位付けにとても役立つんです。

並べ替えですか…。具体的にどうやるのか、なんだか難しそうです。

安心してください。
今回の授業では、並べ替え機能の使い方をわかりやすく解説しています。
さらに、ユーザー設定リストを使ったユーザー独自の並べ替え方法も紹介しますので、ぜひ最後までご受講ください!

ユーザー設定リストを使うと、自分に合った整理ができそうですね。
今日の授業でしっかり習得して、今後の仕事に活かします!
並べ替えとは…データを効率的に整理する便利な機能
並べ替えとは、特定の基準に沿ってデータの順序を整理するための操作です。
日付順や数値順、アルファベット順など、条件に合わせてデータを自動的に整理することができます。
並べ替え機能は、次の箇所を順に🖱クリックします。
膨大な情報を扱う場面では、この機能が視覚的な整理を助け、情報を効率的に活用するために大変役立つ便利なツールとなります。
並べ替え機能の基本的な概要と利用シーン
例えば、列を選択して昇順または降順に並べ替えたり、ユーザー設定リストを利用して独自の並べ替えを設定することもできます。
利用シーンとしては以下のような場面が挙げられます。
- プロジェクトの進捗表を締め切り日順に整理して管理する。
- 顧客リストを売上順に並べ、上位顧客を分析する。
- 学生名簿をアルファベット順に並べてリストを見やすくする。
このように、並べ替え機能は業務や日常のデータ整理に幅広く活用されています。
なぜ並べ替えが重要なのか
並べ替えは、データを効果的に活用するための第一歩です。
膨大な情報の中から重要なデータを素早く特定したり、全体の傾向を把握するためには、整理された視点が必要です。
例えば、並べ替えをしないままでは、重要な情報が埋もれて見つけにくく、時間を無駄にするリスクが高まります。
このようにランダムな状態では、高額な売上や最近の取引をすぐに把握しづらく、効率的な分析ができません。
一方、並べ替えを活用することで、以下のようなメリットが得られます。
- 必要な情報をすぐに見つけられるため、作業時間が短縮。
- データの傾向や異常値を簡単に発見。
- 共有資料やプレゼン資料の見栄えも向上。
並べ替えを活用すると、重要な情報が一目で分かり、作業効率が大幅に向上します。
並べ替えは単なる整理機能ではなく、データを「情報」として価値ある形に変えるための鍵といえるでしょう。
基本の並べ替え
代表的な並べ替えの方法には、昇順(小さい値から大きい値へ)や降順(大きい値から小さい値へ)があり、これらの操作を活用して目的に合ったデータの整理を行うことができます。
昇順・降順の違いと手順
昇順は、数値では小さい値から大きい値へ、文字列ではアルファベットの順や50音順で並べ替える方法です。
一方、降順はこれと逆で、数値では大きい値から小さい値へ、文字列ではアルファベットの逆順や50音の逆順で並べ替える方法です。
並べ替えの手順
- データを準備します。
- 並べ替えの基準となる列を設定します。
今回は価格順に並べ替えたいので、 価格 の列内の任意のセルを🖱クリックして選択しましょう。
- 昇順か降順かを選択します。
- 選択した基準に従って、データを並べ替えます。
選択するのは1つのセルですが、その基準に沿って表全体のデータが並び替えられます。
他にも 在庫数 で並べ替えることで、視覚的に整理され、必要な在庫の調整がスムーズに行えるでしょう。

複数条件での並べ替え
複数条件での並べ替えは、より複雑なデータを整理する際に有効です。
今回は、商品データを「価格の昇順 ➡ 在庫数の降順」の条件で並べ替えます。
- 並べ替えメニュー(「並べ替え」ダイアログボックス)を開く
データ内の任意のセルを🖱クリックし、次の箇所を順に🖱クリックします。●「データ」タブ ➡「並べ替えとフィルター」グループ ➡[並べ替え]
- 最初の並べ替え条件を設定(価格の昇順)
1. データの先頭行を見出しとして使用する場合は、「先頭行をデータの見出しとして使用する」オプションに「✓」チェックを入れます。
2.「列」欄で[価格]を選択します。
3.「並べ替えのキー」欄で[セルの値]を選択します。
4.「順序」欄で[昇順](小さい順)を選択します。
- さらに条件を追加(在庫数の降順)
1.[レベルの追加]ボタンを🖱クリックします。
2.「列」欄で[在庫数]を選択します。
3.「並べ替えのキー」欄で[セルの値]を選択します。
4.「順序」欄で[降順](大きい順)を選択します。
- 並べ替えを実行
[OK]ボタンを🖱クリックすると、データが「価格の昇順 ➡ 在庫数の降順」の順序で並べ替えられました!
データ型による動作の違い(日付、数値、文字列)
並べ替えの動作はデータ型によって異なります。
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ユーザー設定の並べ替え
ユーザー設定の並べ替えとは、一般的な昇順や降順の並べ替えとは異なり、ユーザーのニーズに応じた並べ替えルールを設定する方法です。
これにより、特定の順序や優先順位を持つデータを効率的に整理することが可能です。
例えば、四半期や曜日、優先順位があらかじめ決められた順番でデータを並べ替える際に役立ちます。
ユーザー設定リストとは?
ユーザー設定リストとは、ユーザーが独自に定義した順序を基にデータを並べ替えるためのリストです。
このリストは、特定の順序が重要となる場面で使用されます。
例えば、「春 ➡ 夏 ➡ 秋 ➡ 冬」や「高 ➡ 中 ➡ 低」などの順序を持つリストを作成することで、データをその順序に基づいて整理できます。
ユーザー設定リストを活用する手順
ユーザー設定リストの作成
- ユーザー設定リストを作成するには、「並べ替え」ダイアログボックスの「順序」欄で[ユーザー設定リスト]を選択します。
- 「ユーザー設定リスト」ダイアログボックスの「リストの項目」に、並べ替えたい順序でデータを入力し、各項目を改行で区切ります。
(今回は「春・夏・秋・冬」の順で登録しました。)
- [追加]を🖱クリックすると、「ユーザー設定リスト」の一番下に、新しいリストとして保存されます。
- [OK]を🖱クリックして、ダイアログボックスを閉じましょう。
不要な項目を選択し、[削除]を🖱クリックします。
表示された確認ボックスで[OK]を🖱クリックすると、リストから削除されます。

並べ替えの適用
- 並べ替えたいデータを選択(表内の任意のセルを🖱クリック)して、[並べ替え]ボタンを🖱クリックします。
- 「ユーザー設定リスト」で作成したリストを指定
1. データの先頭行を見出しとして使用する場合は、「先頭行をデータの見出しとして使用する」オプションに「✓」チェックを入れます。
2.「列」欄で[季節]を選択します。
3.「並べ替えのキー」欄で[セルの値]を選択します。
4.「順序」欄で[ユーザー設定リスト]➡[春, 夏, 秋, 冬]を選択します。
並べ替えの確認
適用後、データが希望の順序に従って並べ替えられていることを確認します。
これにより、複雑な順序の管理が簡単になります。
実務での使用例(例:四半期順、優先順位など)
ユーザー設定リストは、以下のような実務の場面で便利に活用できます。
これらの方法を活用することで、データ整理や業務効率化が一段と向上します。
よくあるトラブルと対処法
並べ替えは便利な機能ですが、正しく動作しない場合もあります。
これにより、データが意図した順序で整理されないだけでなく、誤解や作業効率の低下を招くことがあります。
以下では、並べ替え中によくあるトラブルとその原因、対処法について説明します。
並べ替えがうまくいかない原因(空白セル、データ形式の不一致など)
並べ替えが正しく機能しない主な原因には、以下のような問題があります。
空白セルが含まれている
空白セルが並べ替えの範囲内にある場合、データの整列が乱れることがあります。
データ形式の不一致
例えば、数値データと文字列データが混在していると、並べ替えの順序が正しく適用されないことがあります。
結合セルの存在
結合セルが含まれる場合、並べ替え操作が制限されることがあります。
データ範囲の選択ミス
並べ替える範囲を正確に選択していない場合、一部のデータが並べ替えの対象外になることがあります。
解決方法
これらの問題をスムーズに解消できる方法を、分かりやすくご紹介します。
空白セルを削除または補完する
並べ替え対象のデータ範囲内に空白セルがある場合、適切な値を入力するか、空白セルを削除して整合性を保ちます。
について、詳しくかつ分かりやすく解説しています。
データ形式を統一する
数値データと文字列データが混在している場合、それぞれの列のデータ形式を統一します。
例えば、すべての値を数値形式に変更します。
- 「エラーチェックオプション」で数値にする
セルの左側に表示される黄色いひし形の「!」アイコン(エラーチェックオプション)を🖱クリックし、表示されるメニューの中から「数値に変換する」を選択します。 - 「セルの値の表示形式」を数値に設定する
数値と文字列が混在しているセル範囲を選択し、以下の手順で「数値」に設定します。
●「ホーム」タブ ➡「数値」グループ ➡[セルの値の表示形式]を「数値」に変更
結合セルを解除する
並べ替えを行う前に、結合されたセルを解除し、データを個別のセルに分けます。
結合されたセルを選択して、次の箇所を順に🖱クリックします。
●「ホーム」タブ ➡「配置」グループ ➡[セルを結合して中央揃え]を「セル結合の解除」に変更
データ範囲を正しく選択する
並べ替えを実行する前に、対象となるデータ範囲を正確に選択できているかを確認しましょう。
Excelでは、選択したセルに隣接するデータが入力された範囲を自動的に「表」として認識します。
そのため、範囲を手動で選択するよりも、並べ替えを行う際は1つのセルを選択するだけの方がスムーズに処理されることが多いです。
もし、表の一部分だけを選択して並べ替えを実行しようとすると、「並べ替えの前に」ダイアログボックスが表示されます。
ここで 「選択範囲を拡張する」 または 「現在選択されている範囲を並べ替える」 のいずれかを選択することで、意図しない並べ替えによるエラーを事前に回避できます。
「ユーザー設定リスト」で作成したリストの確認
並べ替えの基準や設定を再確認し、誤った条件で操作していないかチェックします。
これらの対策を講じることで、多くのトラブルを未然に防ぎ、効率的なデータ整理が可能になります。
まとめ
今回の授業は、Excelで欠かせない『並べ替え機能』を徹底解説しました!
データ整理の基本操作から応用まで、使いこなせるようになると作業効率が劇的にアップします。
Excelの並べ替え機能をマスターすると、データ整理が驚くほど簡単になります。
基本操作から応用まで、今回の解説を参考にぜひ日々の作業に取り入れてみてください。
特にユーザー設定リストや複数条件を使いこなせれば、一歩先を行くデータ処理が可能になりますよ。
😄ご受講お疲れ様でした!
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